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2017-05-11

フィリップ パカレ来日記念『テロワール』試飲セミナー in 東京

Pacalet Tokyo Seminar 2017

あのフィリップ パカレの実に4年ぶりとなる来日が決定しました!

ということで、フィリップ パカレ氏を講師に迎えて、酒販店・飲食店関係者の方のみでなく、一般愛好家の皆様にもご参加頂ける特別試飲セミナーを開催致します!

フィリップ パカレと話をしていると、彼の持っている世界観やワイン造りのロジックは、他のどの造り手とも違うなと感じることがあります。

というのも彼は栽培、醸造においてとにかくロジカルであり科学的思考をベースに全ての意思決定を行っています。その彼が近年行き着いた理想のワイン造りにおいての最重要ポイントが驚きでした。

それは、彼はまずブルゴーニュという土地の圧倒的なまでのポテンシャルを高く評価しており、その上で、その土地の潜在能力を引き出すためには植物としてのブドウ樹そのものが重要だと考えています。さらに焦点をしぼっていくと、ブドウ樹にとって重要なのは台木であり、「根」であると。

実のところ、ここに彼が畑を所有するのではなく賃借によってワインを造るというスタイルにこだわる理由があります。

「各々の畑の個性や潜在能力は歴史が教えてくれる。ブドウ樹の姿も観察することができる。しかし、その台木や根がどういう状態であるかは、栽培し、収穫したブドウで醸造し、ワインを造ってみないと本当のところはわからない。本当に素晴らしいブルゴーニュワインを造ろうと思ったら、この大地の中の部分が決定的に重要なんだ。残念ながら後になって台木の状態が良くなかったとわかる事もある。非常に高額なブルゴーニュの畑を台木の状態を確認せずに購入・所有するのは、途方も無いリスクなんだ。」

非情なまでのリアリストと言えるフィリップ パカレ。と同時にこの彼の考え方は、人間の力では変えようのない部分に重要なポイントがあるということを受け入れており、ブドウ樹というひとつの生命が持つ植生こそが最も重要なのであるという、「自然」や「命」に対する最大限の敬意を抱いた姿であるとも感じられます。

そんなフィリップ パカレも他のブルゴーニュの生産者の例に漏れず、近年は遅霜や雹といった極端化した異常気象の被害を多く受けています。

そんな中で、自身のルーツであるボジョレーや独立当初手がけていた北ローヌでのワイン造りにも挑戦するようになりました。

さらには、近年足繁く通っていたポルトガルでのワイン造りのプロジェクトもスタートしたとか。

ナチュラリストであり、リアリストでもあるフィリップ パカレが見る、各地のテロワールの可能性とは… じっくりと本人に語ってもらいたいと思います。

受付終了しました。

 

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