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2018-11-05

マルク ペノから新作!若木のムロンを用いたトリ マルトロードとGPの新ヴィンテージがリリースです!

マルク ペノから新作!若木のムロンを用いたトリ マルトロードとGPの新ヴィンテージがリリースです!

気づくとすっかりとお手頃白ワインが枯渇してしまっているなか、救世主となるか!?というワインが入荷してきました。

個性に乏しいとされるムロン ド ブルゴーニュ(いわゆるミュスカデの品種)やフォル ブランシュからアロマと味わいを引き出す独自の手法で、爽快かつ深みのあるワインを生み出しているマルク ペノ!

マルク ペノが担うドメーヌ ド ラ セネシャリエールは、実は野村ユニソン直営ワイナリーでもあります。

ここ数年は収量不足に悩まされ、苦しいヴィンテージが続いていますが、その影響から今回入荷のワインたちも数量は限定的です。

実は、本年度の2018年は久しぶりの豊作に恵まれたので、ほっと一息なのですが、自然と対峙し天候に悩まされる自然派ワインの造り手たちのリアルな厳しさの一端がドメーヌ経営を通して感じられます。

ここでマルク ペノのワイン造りを少しおさらいします。

ミュスカデやフォル ブランシュと言えば、シャバシャバとした酸の高いワインというイメージが定着しているなか、この土地に根ざすマルクが、品種と土地のポテンシャルを最大限に引き出そうと数十年来取り組んできました。

日々の研究と研鑽のなかであみだしたのが、長くソフトなプレス(圧搾)と彼自身がニュタージュと呼ぶマセラシオン(浸漬)です。

本来、果実は果皮周辺の部分に味わいや香り、栄養などを多く含むのですが、そこから最大限に風味を引き出そうと12時間に及ぶプレス(圧力は相当低く、じっくりと圧搾していきます)とマルセル ラピエールのワイン造りから着想を得たという果皮などと果汁を一晩そのまま浸漬する手法に行き着きました。

「ムロン ド ブルゴーニュやフォル ブランシュと言った品種は、決してアロマが強いわけではないんだ。だからこそ、低圧でじっくりと圧搾し、されに果汁と果皮が接触する時間を取ることで、香りや 旨味を引き出すことができるんだ。」

近年はイタリアの生産者たちの影響もあって、白ブドウをマセラシオンする生産者も増えてきましたが、マルク ペノは全く違う着想から同様の手法を10年以上も研究してきました。

近年の傾向では、マルヴァジーアやミュスカ、濃密なソーヴィニヨン ブランなど、もともとアロマティックな品種をマセラシオンするケースが多いのですが、マルク ペノのアプローチは逆で、マセラシオン自体の時間も短いものとなります。

マルク ペノは、オレンジやゴールドといった色調で濃密なフレーバーを持つワインを造りたいわけではなく、香りが控えめなムロン ド ブルゴーニュやフォル ブランシュという品種の魅力を最大限引き出す方法を模索した中で行き着いたのが、ニュイタージュだったのです。

「ゆっくりプレスに12時間、マセラシオンに15時間というのは、毎年毎年試行錯誤を繰り返して、行き着いたひとつの完成形だと思ってるんだ。当初はプレスの時間なんかは(今と比べれば)短めだったけど、やっと品種の魅力を引き出すのにほぼ完璧と思えるアプローチがわかったよ。」

さてさて、そんなマルク ペノから初お目見えとなる新キュヴェが登場しました。

ブルターニュ語で「3艇の帆船」と名付けられたトリ マルトロードは、中世からの港湾都市であるナントのお膝元であるということにちなんで名付けられました。

このワインは、比較的樹齢の若いムロン ド ブルゴーニュを中心に仕込まれるキュヴェですが、初リリースとなる今回に限っては、収量が少ない年が続いたこともあって、特殊な仕込みになっています。というのも2015年、2016年、2017年の3つのヴィンテージがブレンドされて造られています。

熟度に恵まれた2015年の発酵・熟成に時間を要したワインと、収穫量がほぼ0となり、ビオロジック栽培でないものを含む買いブドウでワイン造りを行うことになった2016年、そして収量こそ得られなかったものの伸びやかな果実味が印象的な2017年の3つのヴィンテージの特徴が混ざり合い、エチケットに描かれた、連れ立って外洋に向かう帆船のように深みと爽快さを兼ね備えたワインとなっています。

気になる味わいですが、樹齢の若いムロン ド ブルゴーニュと聞いて想像するよりも厚みのある果実味があり、香ばしい雰囲気も印象的です。爽快さやキレのよさも感じられますが、同時に旨みもしっかりと感じられ、複数ヴィンテージのブレンドが成熟した雰囲気とフレッシュさが共存したバランスを導いているようです。

ブレンドに使用された2016年ヴィンテージの一部にはニュイタージュされたムロン ド ブルゴーニュも含まれるとのことで、ワインに構成と厚みを与えています。

このワインと同時に、フォル ブランシュを用いたGP(ジェー ペー)の新ヴィンテージである2017年が入荷してきています。

GP

ムロン ド ブルゴーニュよりも高い酸が特徴のフォル ブランシュですが、じっくりと旨みを引き出すマルク ペノの手法によって果実の膨らみもあり、本来のキレのよい酸やミネラルと相まって、爽快な飲み心地が楽しめます。

残念ながらムロン ド ブルゴーニュよりも栽培の難易度が高いフォル ブランシュは、2017年も収量がかなり少なく、生産本数は限定的ですが、ますます腕に磨きのかかったマルク ペノの手によって、よりフォーカスの定まった、輪郭のはっきりとしたワインに仕上がっています。

トーンの高い酸味や青さではなく、よく熟した酸度の高い果実という表現がしっかりとくる清涼感のある味わいです。

これからの肌寒くなる季節に、あたたかな鍋物などと一緒にも最適な、ある種「和酒」に通じる清涼感あるワインたち。ぜひお試し頂ければと存じます。

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『2018年11月5日現在の在庫状況』 *記載のあるワインは在庫あり

○ VDF トリ マルトロード NV
○ VDF GP(ジェ ペー) 2017 【やや少】
○ VDF ニュタージュ 2015

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