toggle
2017-11-01

フランスでの試飲会で『即』最大数量を確保したシャープなシードル、ロウ ボスコップ!!

Jacques Perritaz

当社のラインナップのなかで、意外と手薄なジャンルであるペティアン(微発泡ワイン)。

というのも、糖分の残った発酵途中のブドウ果汁を瓶詰めし、そのまま発酵させて泡を残すという手法は、泡立ちや最終的な糖度の調整が難しく、ボトルによってもばらつきが出やすいため、どんなワインに仕上がるか神のみぞ知るというタイプです。

当たるととてつもなく美味しいのですが、うまく発酵が進まないなど意図したものと違うワインに仕上がることもしばしば。

当然ながら慎重な仕入となってしまうために、泡物が手薄に。

しかし!そんな状況を打破してくれる心強い味方が、スイスで原種に近い古い品種のリンゴから造られるシードルリー デュ ヴュルカンのシードルたち!

しっかりとした泡立ち、華やかな風味、べっとりとした甘さでなく酸の効いたシャープな飲み心地などスパークリングの果実酒としては最高のバランスを備えています。

シードルリー デュ ヴュルカンのシードルの特徴は、原種に近い古い品種のリンゴを用いる点。これらのリンゴは、甘く品種改良を重ねられた現代の品種とくらべても小さく、また味わいも渋かったり、酸っぱかったりと生食には適しません。

おそらくなのですが、昔の人にとってもリンゴは生食に適さない果実だったのだと思います。とはいえ、せっかく手に入る果実を有効利用しない手はないと、工夫を重ねた結果として生まれたのがシードルであり、アップルパイのようなリンゴを焼いて食する手法だと思うのです。

というのも、そのまま食べると渋くて酸っぱいリンゴが、なぜか発酵させたり、焼いたりすることで、それまで感じられなかった甘みも感じられるようになり、美味しく飲んだり食べたりができるからです。

転じて、現代の品種改良されたリンゴでシードルを造ると、生食ですでに甘いリンゴですから、どうしてもベトッとした甘さが残る味わいになります。

昔の人が飲んでいたシードルの味わいは、こうだったのかなと想いを馳せつつ楽しめる古い品種から生まれる自然派シードル。まだお試し頂いたことのない方には、これを機にぜひ体験して頂きたい1本です。

そんなシードルリー デュ ヴュルカンから古くて新しいシードルが入荷してきました。

Raw Boskoop

今回初入荷となる新キュヴェ、ロウ ボスコップは、ベレ ド ボスコップという1856年のオランダに起源を持つリンゴ品種を用いていて、この品種は非常に酸度が高く、他の品種と比較しても何倍ものビタミンCを備えているとのこと。

まさにシードル向きのリンゴと言えそうです。

気になる味わいですが、そんなに酸度が高いならどれほど酸っぱいのかと思いきや、すりおろしたリンゴのような爽快な香りとみずみずしい果実味、すっきりドライな飲み口でありつつほのかに柔らかなリンゴの甘みを感じます。表示アルコール度数が5.2%、甘さの表記はセック(辛口)と非常に軽快でストレス無く飲めるバランス。その雰囲気は、さながらベルギービールのようです。

泡立ちもしっかりしており、果実酒としての保ちも良いので、ビール代わりのアペリティフにも最高ですし、フリットなどのジャガイモ料理との相性は鉄板。またフォンデュなど溶けたチーズを使った料理や意外なところではサンドイッチやハンバーガーとの相性も抜群です。

実はこのキュヴェ、今年2月の自然派ワインの一大試飲会であるディーヴ ブテイユで初めて試飲したのですが、そのあまりの美味しさに思わず天を仰ぎ…即、日本向けに最大数量の確保をお願いしたキュヴェです。

当主のジャック ペリタズもスタート直後からお付き合いがあることもあって、日本向けにたっぷり確保してくれました。ということで、沢山のみなさんにガンガンお飲み頂きたいと思います!

☆生産者の紹介はこちら
★生産者の各画像ダウンロードはこちら
*当該生産者のワイン(当社輸入分)をお取扱いのお客様でプロモーションを目的とした場合に限り、各種画像をご利用頂けます。


『2017年11月1日現在の在庫状況』 *記載のあるワインは在庫あり

☆ シードル ロウ ボス コップ 2016(セック)
☆ シードル ド フェール 2015 (セック) 【在庫僅少】
☆ ポワレ 2014(ドゥミ セック)
☆ ポワレ サンカン シュール ラット 2009 【在庫僅少】

関連記事