自然派ワインの永遠のスタンダード!ラピエールのモルゴン サンスフル 新ヴィンテージ!
裾野がどんどんと広がっている自然派ワイン、特にフランスでは、自然派ワインの一ファンだった人物が、仕事を変えて造り手に転向するといったケースも多く見られるようになりました。
毎年のように新しい造り手が誕生するなかで、一口に自然派ワインと言っても、それぞれの哲学やスタイルは様々です。
多くは経験も設備もない中での挑戦となり、スタートの段階から完璧なワインを造るという例は稀で、試行錯誤しながらの荒削りなワインからのスタートとなります。
個人的には、こういった新規の挑戦者の多さというのは、自然派ワインの発展にはプラスだと考えていて、一筋縄ではいかない仕事にチャレンジしていく姿を見るにつけ、とても嬉しくなります。
それは何より、彼女や彼らが挑戦しなければ荒廃していくしかなかった畑が守られるという事であり、ひいては大地や自然環境を育み、次世代に遺すための大いなるエネルギーになるからです。
こうして自然派ワインの世界が、今まで以上に多様性を備えるようになると、皆が皆同じ道を進むわけではありません。大きな方向性こそ共有しても、その進み方はそれぞれであり、結果として沢山の支流が生まれています。
こうなってくると、それぞれの考え方の違いから、派閥争いのような議論も生じてきます。野性的な風味になろうともとことん自然なワインを目指す人、ワインと呼ぶ限りには安定感が必須だと説く人、揮発酸や強い還元などの風味を備えたワインが、飲み手に自然派ワイン全体を誤解させてしまうのではないかと懸念する人もいます。
実は、マチュー ラピエールが、2015年にサンスフル(瓶詰め時亜硫酸無添加)のワインを造らない事を決めた際にも、「自然派ワインであることを言い訳にしてはいけない」という彼の信念があったと言います。
さて、この論争の決着はどこへ行き着くのでしょうか。
個人的には、荒削りでやんちゃワインも、ラピエールのようなフォーカスのバッチリ定まったワインも、それぞれに価値があると信じています。
その価値とは、「多様性」
家族で代々継承してきた畑を引き継ぎ、それをさらに極みへと昇華させているマチュー ラピエールのような人物と、裸一貫で、勇気と自然派ワインへの情熱だけでワイン造りをスタートした造り手たち。どちらが正しいということはなく、分かれた支流も最終的には海に流れこむように、目的地はみんな同じなのだと思います。
自然派ワインという大きな流れを生み出した一人、マルセル ラピエールが今も生きていれば、きっとこう言ったのではないでしょうか。
「まあ、みんな、一緒に一杯飲もうじゃないか」
さて、いつものように前置きが長くなってしまいましたが、そんなマルセル ラピエールが築いた自然派ワインの本流を感じられるワイン、偉大なるスタンダードとも言えるモルゴン サンスフルの新ヴィンテージである2016年が入荷してきています!
*画像は旧ヴィンテージのものです。
多少の旅疲れこそ感じるものの、現時点でとてもエレガントでスムーズな飲み心地があり、素養の良さはピカイチです!鮮やかな果実味とフレッシュな香り、口当たりも柔らかく、余韻に残る風味も繊細。男性的な長熟タイプだった2015年とうって変わって、女性的な魅力溢れるワインです。もちろん、こういうエレガントなヴィンテージであっても芯の強さは健在で、熟成に耐えうるポテンシャルに溢れたワインであることは間違いありません!
まさに永遠のスタンダードであり、偉大なるスタンダードでもあるドメーヌ マルセル ラピエールのモルゴンのお手本のようなワインです!ぜひお試し頂ければと思います。
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『2017年9月5日現在の在庫状況』 *記載のあるアイテムは在庫あり
● モルゴン(サンスフル) 2016
● レザン ゴーロワ(スクリュー キャップ) 2016