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2018-04-26

トビー ベインブリッジによる「朝露」と名付けられた爽快で甘酸っぱいロゼワイン♪

自然派ワインの魅力は、その土地の個性がピュアに感じられることですが、加えて、造り手の人柄や生き様が、ワインの表現に反映される点も自然派ワインが大好きなポイントです。

イギリス出身のトビー ベインブリッジが、アメリカ出身の妻とフランス ロワール地方アンジュ地区で造る自然派ワインは、他の造り手たちともまた違った表現で私たちを楽しませてくれますが、そのバックグラウンドには、彼らの特異な経歴が少なからず影響しているのだと思います。

そんなトビーのワインは、シンプルな味わいの中にもキラリと光る個性があって、興味深いものばかり。今回も色々苦労が多かった2017年だからこそ生まれたというロゼの新キュヴェが登場です。

Rosee du Matin

フランス語で朝露と名付けられたロゼ デュ マタンは、トビー ベインブリッジの手がけるロゼスパークリングワインのラ ドンスーズスイート シックスティーンの姉妹にあたるワインと言えます。

と言うのも、ラ ドンスーズは瓶内二次発酵の際に糖分の添加は行わず、ワイン自体の糖分によってスパークリングワインとなっています。その際に用いられるのが、ブドウ果汁から完全にワインになる途中の糖度を残したいわばワインジュース。このワインジュースだけを何とか別のキュヴェとしてリリースできないかと考えたトビーが挑戦したのが、スイート シックスティーンであり、このロゼ デュ マタンなのです。

スティルワインを造るつもりだったものが、意図せず瓶内発酵しペティヤンとなったのが、スイート シックスティーンでしたが、2017年は狙い通りにスティルワインのロゼとして完成したのが、このロゼ デュ マタンです。

用いられている品種は、グロローとカベルネ フラン。軽快で飲みやすいスタイルに仕上げるためにマセラシオンの期間を短くし、発酵が完全に終了する直前で瓶詰めします。その際に遠心分離器にかけて酵母を含む澱(おり)を集め、それを取り除き、糖度が残りながらも再発酵しないようにします。この状態がワインジュースで、ブドウ果汁とワインの中間ポイント。

2017年に関しては、発酵がスピーディーに進んだ為、早いタイミングでボトリングされることになりましたが、結果として冬の寒い時期を迎える前10月後半にボトリングされたロゼ デュ マタンには、酒石などワイン内の成分が結晶化したものが多く見られます。

表示アルコール度数9.5%のこのワインは、トビー曰く、柔らかな甘みとクレイジーな酸が共存しているとのことで、飲み心地が良く、爽快で、朝から夜まで一日のどのタイミングに飲んでも楽しめるという事で、ロゼ デュ マタン =「朝露」と名付けられました。

ちなみに、トビーの言うクレイジーな酸の理由を尋ねたところ、2017年は、春の遅霜によってフランスをはじめヨーロッパの広い範囲が壊滅的な被害を受けました。トビーの畑も例外でなく、このワインのための区画も霜の被害を受けました。その結果、通常の生育サイクルで実がなるブドウ(第一世代)は大きく減り、霜のダメージを受けた後に再び実をつけようとした第二世代のブドウと併せて収穫することになりました。そして、いざ収穫のタイミングには、適度に熟したブドウでったり、未熟なブドウであったり、はたまた過熟なブドウであったりと、バラバラの成熟度のブドウを収穫することになりました。そのバラバラな熟度のブドウが、結果的にこの新しいキュヴェのアイデアとベストマッチ!トビーも結果的に面白いワインができた!と喜んでいました。

早速試飲したところ、「朝露」という名前に相応しい美しいロゼワインで、色もまるで朝日を映した露の様です。プラムのほの甘い香りに、口に含むとサクランボ風味の梅酒の様な甘酸っぱさが広がります。さらっとした甘みは、お酒が苦手な方にもお勧めしやすい、(女性向きな)ワイン。これからの季節、 きりっと冷やしてピクニックのお伴やアペリティフに最適です!

ぜひお試し下さいませ!

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『2018年4月26日現在の在庫状況』 *記載のあるワインは在庫あり

◎ ロゼ デュ マタン NV17

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