アレクサンドル バンが手がける黒いAのピエール プレシューズ15年&36ヶ月熟成させたエルダンジュ14年のスペシャル キュヴェ登場!
近年最後の豊作年となった2015年。その量だけでなく、質としてもアレクサンドル バン自身も大満足のヴィンテージです。
先行して販売しておりました緑のAが印象的なラ ルヴェ NV15もふくよかな果実味のなかにもシリアスな雰囲気もあり、もっともカジュアルなキュヴェとは思えないほどの表現力を有しておりました(こちらは既に完売しております)。
そして、多くの方にお待ち頂いておりましたアレクサンドル バンのスタンダード キュヴェとも言える黒いAのピエール プレシューズ(サン スフル) NV15が、準備が整いましたのでご案内しております!
一部のブドウが貴腐がつくまで収穫を待つという従来のスタイルから、若干タイミングを前倒しして、フレッシュさや明るいミネラル感を残すようになったというアレクサンドル バン。特に暑い年だった2015年は、このタイミングの見極めは重要だったようです。
ピエール プレシューズも個人的な傑作年である2009年(この年も暑かった年です)に通じる、深い蜜の香りと南国フルーツのトロピカルなフレーバー、加えてスモーキーさもあって、とことん深い風味を備えています。それでいて、重くなり過ぎないようにというアレクサンドルの意図もしっかりと反映されていて、口当たりや余韻は、重すぎること無く軽妙さがあります。現時点では、抜栓直後は若干のとろっとした口当たりがありますが、空気を含ませて素直に消えるレベルであり、と同時に抜栓後も長らく楽しめる安定感に寄与しています。現時点でも十分に雰囲気のあるワインですが、これからどんどんと良くなっていくポテンシャルの高い1本。オススメです!
加えて今回は、アレクサンドル バン史上屈指の実力を誇るスペシャル キュヴェも入荷しております。
その名もエル ダンジュ 36(トロントシス) モワ デルヴァージュ NV14!!
ちょうど先日完売しましたピンクのAのエル ダンジュ NV14ですが、完売間近にはその研ぎ澄まされたミネラル感と繊細かつ複雑な果実味が、極上の味わいを醸しだしていました。そのエル ダンジュ NV14の厳選した一部の樽を瓶詰めせずに2年の樽熟成+1年のタンク熟成の合計36ヶ月熟成させたものが36 mois d’elvage(トロントシス モワ デルヴァージュ)です。
グラスに注いで最初の印象は、マドモワゼル Mのような濃密で深さを感じる蜜のフレーバー。口に含むと、エル ダンジュらしい研ぎ澄まされたミネラル感がびしっと決まる一方で、膨大な旨味が液体のなかから溢れてきます。加えて、ジュラワインを想わせるような酸化的なニュアンスも内包していますが、アレクサンドルに確認したところヴァン ジョーヌのような酸化的な熟成はしていないとのこと。あくまで、長期熟成による微量な酸素の供給によるニュアンスのようです。このジュラワインのようなニュアンスが、ワインに気品とシリアスさを加えており、さらには長く複雑な余韻にうっとりさせられるワイン。
個人的には、彼の最高傑作マドモワゼル M 2013に間違いなく比肩するワインです!そしてそれはつまり、これまた個人の意見ですが、ソーヴィニヨン ブラン史上の最高傑作である新井順子さんの手がけたドメーヌ ボワ ルカのトゥーレーヌ ブラン キュヴェ スペシャル 2005年に比肩するワインとも言えます(もちろん味わいのベクトルは異なります)。
もちろんそのポテンシャルの本領を発揮するのはまだまだこれから。ピエール オヴェルノワ曰く「瓶詰め前の樽熟成と同じ期間、瓶熟成させてからこそがそのワインの本領を発揮する。」とのことですので、将来が約束されたこのワインをぜひ皆様のセラーのコレクションに加えて頂きたいと思います。ちなみにこちらのキュヴェに関しては、瓶詰め時に10mg/lの亜硫酸を添加しているとのことでした。
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