高いポテンシャルの2015年!アレクサンドル バンの先陣を切るのは緑のラ ルヴェ!
当アペラシオンを恒久的に奪われるという処置から、不屈の闘志で裁判にまで訴え、その土地らしさを体現したワインの証であるアペラシオンを奪還したアレクサンドル バン。
そして今回、裁判の結果を受けてプイィ フュメの名の奪還を果たした2015年のワインが入荷してきました。ただ「裁判の結果受けて…」と枕詞がつくのには理由があります。
本来であればプイィ フュメの名を堂々とエチケット(ラベル)に記すことができるはずのワインなのですが、おそらくですが、裁判が確定するタイミングとエチケット(ラベル)を発注するタイミングや瓶詰めのタイミングが都合よく一致するわけではないなどの事情で、今回の入荷分も前ヴィンテージに引き続きVDFの表記となっております。
アレクサンドル本人にもこの辺の事情を念の為確認しておりますが、「表記が無くても僕たちにはプイィ フュメの文字が見えるよ!」と皆様の心の声を代弁して伝えております!
さて、昨今続く異常気象のなかで、貴重な優良年となった2015年。その先陣を切るのは、緑のAでお馴染みのラ ルヴェ(旧スプリング)です。
このワインを生み出す、粘土質、石灰質(ポルトランディアン)、砂質の混じりあった区画は、非常に土が固まりやすいため馬での耕耘を行い、丁寧に大地とブドウのバランスを整えるように栽培をしています。
経験を重ねるにつれて、土壌のキャラクタごとにワインを造り分けるようになったアレクサンドル バンですが、同じ地域、同じ品種、ほぼ同じ醸造法にも関わらず、しっかりとキュヴェごとの味わいの違いが表現されているのに毎度驚かされます。
このラ ルヴェは、柔らかく厚みのある旨味といきいきとフレッシュな果実味、ほのかに感じる優しい酸と口当たりのスムーズさが特徴です。
2015年は太陽に恵まれた年となったようで、例年よりも果実味が凝縮していて、南国のトロピカルな果実の風味に満ちています。もちろん、アレクサンドル バンの手がけるワインの特徴でもある蜜のようなフレーバーも健在で、そこに果皮のほろ苦さや丸みのある旨味と余韻にまで力強く続くパイナップルのような芳香が特徴です。
その内包するポテンシャルの高さを考えると、現時点の味わいは、まだまだスタートラインにたったばかりのバランスですが、とはいえ既に、素直に美味しいと思える味わいで、真っ直ぐな性格のアレクサンドルの人柄をよく表現しているなと感じます。もちろん、熟成を経てのさらなる進化も期待でき、じっくりとお付き合い頂きたいワインでもあります。
実は、今回の2015年に続く2016年と2017年が異常な天候不順に襲われ収穫量がほとんど見込めないという状況もあり、アレクサンドルに無理を言って、2015年のワインは最大数量を日本向けに確保してもらいました。
入荷が危ぶまれる次ヴィンテージ以降のことを考えても、そのポテンシャルの高さを鑑みても、2015年のアレクサンドル バンのワインは、皆様にたっぷりと確保頂きたいワインとなっています。
ぜひお試しくださいませ。
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『2017年11月20日現在の在庫状況』 *記載のあるワインは在庫あり
○ VDF ラ ルヴェ NV15
○ VDF エル ダンジュ NV14