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2016-11-07

何があっても決してあきらめないフィリップ ジャンボンの『生命維持装置』となったユンヌ トランシュ シリーズにニューフェイスの「シュディスト」 が登場!

Philippe Jambon

先日、岡山県で果樹をメインに栽培されている農家さんを訪れる機会がありました。そこで聞いた話のなかでも印象的だったひとつが、「申年の梅は貴重」というお話。

この逸話には諸説あるのですが、申年には異常気象が起きやすく、結果的に梅の実が少なく貴重になるとのこと。

確かに、今年は日本でも空梅雨、台風、秋の長雨など不安定な気候が続いています。熟練の農家さんに話を聞いても、10年に1回ほどの頻度でどうしようもない気候に見舞われるものだということで、自然の気まぐれに翻弄される農業の難しさを感じさせられます。

今年の異常気象に関しては、フランスに目を向けても多くの造り手たちが苦しめられており、大幅に収穫量を失う造り手が多く、非常に苦しいヴィンテージとなっています。

なかでも、近年ずっと充分な収穫量に恵まれていないボジョレーのフィリップ ジャンボンにとっては過酷なヴィンテージ。2011年以来、充分な収穫量が得られていない中で、再び収穫量のほとんどを失った年となりました。

「来年はブドウが取れるといいね」とフィリップが話すと、妻のカトリーヌは「毎年同じ言葉を聞いている気がするわ」と返し、いつも明るい彼らも非常に辛い時期を過ごしているのを感じます。

しかしながら、決してあきらめない、決して歩みを止めないフィリップ ジャンボン。

この状況下でもなんとかワイン造りを続けようと、以前から続けていたボジョレーの若手生産者応援プロジェクト「ユンヌ トランシュ シリーズ」のワイン造りにぐぐっと注力しています。

このユンヌ トランシュ シリーズは、

■ ボジョレーを中心としたいまだ無名な造り手たちをフィリップ ジャンボンが発掘
■ ワイン造りのみならず、販路開拓などに苦労する彼らをフィリップがサポート
■ フィリップ ジャンボン セレクションとして、フィリップ ジャンボンが販売

というコンセプトワイン。

ちなみに同じラベルデザインで100%フィリップ ジャンボン自身が栽培・醸造した「ラ」トランシュというワインもあります。唯一無二の「ラ」(=英語のTHEに相当) トランシュに対してそれぞれがオンリーワンの「ユンヌ」(=英語のAに相当) トランシュという区分になっています。

自身の畑から収穫が得られない以上、このユンヌ トランシュ シリーズに集中するしかないフィリップ ジャンボン。さすがに5年連続の不作に見舞われた彼にとっては、このワイン造りは、事実上の『生命維持装置』とも言える存在になっています。

さて、そんなユンヌ トランシュにニューフェイスが加わります。

その名もユンヌ トランシュ シュディスト!!

意味としては、南部のユンヌ トランシュと言った意味合いでしょうか。このワインを今年2月に行われた試飲会のディーヴ ブテイユに持ってきていたフィリップ。

「ボジョレーの南のワインだよ!」とだけ説明し注いでくれたのですが、色調は非常に濃く、タンニン分も果実の熟度もしっかり。よほど暑い年の遅積みのガメイだろうと尋ねてみたところ。

「ボジョレーのさらに南の、ローヌのワインだよ!」

と満面の笑みで教えてくれました。

先入観とは恐ろしいもので、まさかガメイやボジョレー以外のワインとは思えず、このときは、ただただ驚かされました。たしかに凝縮感の強さは、ローヌのワインと言われれば納得なのですが、その一方でしなやかな口当たりやタンニンの柔らかさもあり、ボジョレーを思わせる繊細さも感じられました。

フィリップ ジャンボンが事あるごとに口にする「ワインってのは、美味しいワインかそうでないかがあるだけで、品種や地域は関係ないんだよ。」という言葉が思い起こされます。

ということで、日本への到着を楽しみに待っていたユンヌ トランシュ シュディスト、入荷後も少し休ませて、味わいのバランスが整ってきたこのタイミングでリリースしております。

今回のワインの造り手は、ドゥニ タルデュー。ヴォークリューズの地で17歳の頃から自然環境を尊重した栽培を実践している生粋のビオロジックの生産者。やや標高の高い粘土石灰土壌の畑に30年以上前に植樹されたブドウから昔とかわらない伝統的な手法でワイン造りを続けてきました。

今回のワインも、もちろんフィリップ ジャンボン監修のもと、栽培はビオロジック、自然酵母による発酵、亜硫酸の使用も極少量(SO2 Total < 5mg/l と分析値がエチケットに記載されています。)とピュアな自然派ワインのスタイル。

カシスや黒系果実のコンフィのような濃密な香りにスパイスのニュアンスが加わり、厚みのある果実味と旨味、構成のしっかりとしたタンニン分があります。僅かな揮発酸が、ワイン全体を引き締める役割を果たしており、ローヌワインということで想起される重さはあまり感じられず、飲み心地も良好。親しみやすいスタイルでありながら、しっかりとナチュラルなワインの魅力が楽しめます。

しかも抜栓後1週間ほど冷蔵庫で保管していたボトルもネガティブな風味や不安定さを感じない味わいを保っていて、グラスワインにも向きそうです。

これから気温が下がってくる季節のお料理にも相性ぴったりのワインだと思います。ぜひお試し下さいませ!

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『2016年11月7日現在の在庫状況』
● ユンヌ トランシュ シュディスト NV14 【潤沢】
● ユンヌ トランシュ ヌーヴェル NV14 【僅少】
● ユンヌ トランシュ フィーヌ NV13 【やや少】
● ラ トランシュ ル ルトゥール NV11 【少量】

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