ジェローム ジュレ！爽快な仕上がりとなったレ フルール ソヴァージュ14と少し熟成させてさらに美味しくなったジャヴァ14（再リリース）のご案内です！
個人的にもひときわ思い出深い造り手のひとり、ジェローム ジュレ。毎ヴィンテージ届けてくれる彼のワインは、シンプルで素朴で、それでいて飲み飽きしない奥深さがあり、できることなら毎日のように飲んでいたいワインです。
自然酵母での発酵、瓶詰め時の亜硫酸の無添加とナチュラルでピュアなワイン造りの本道をいくにも関わらず、安定感のある味わい。彼と同じアルデッシュの大御所生産者たちのワインと比較しても、本当にブレの少ない安心して楽しめるワインだと思います。
その安定感のひとつの理由には、彼が自力で建てた醸造所と熟成用のセラーがあります。なんでもDIYでやってのけてしまうフランス人ですが、ジェローム ジュレの仕事の精度たるや驚くべき水準で、建築家としてもやっていけるのでは？と思えるほどの建物を次々と建てていきます。
その環境的にも完璧な熟成用のセラーで、ワインの味わいが安定するまでじっくりと寝かしているジェローム ジュレだからこそ、変に生っぽくない、芯の一本通ったワインに仕上がるのだと思います。
この熟成期間をしっかりとるというのはワインにとってはとても大切なポイントなのですが、資金的な問題やスペースの問題でなかなか実践できる造り手は多くありません。そして、この資金の面やスペースの面で、ジェロームが特別恵まれていたというわけでもないのです。
ジェローム ジュレのデビューヴィンテージは2006年ですが、当然のことながら無名の生産者としてのスタートで、いったいどの程度ワインが売れていくのかわかりません。もともとブドウを協同組合に売ることで生計を立てていた地域ということもあり、設定できる販売価格にも限界があります。
そんな中でジェローム ジュレは、まとまった生産量が造れる2種類のキュヴェからはじめ、しかも最初のヴィンテージは培養酵母・亜硫酸添加・濾過ありという一般的なワイン造りで仕込んだワインも並行してリリースさせました。
そして、初年度のワイン造りで自信を深めた彼は、2年目からは自然なワイン造りに大きくシフトさせます。ここで当然、還元の問題など自然派ワイン特有の問題に対処する必要がでてくるのですが、最も理想的な方法を最もリーズナブルなアプローチで実施すべくひとつひとつの設備面を自らの手によって改修・増築していき、理想的な環境でワインを醸造・熟成できる設備をコツコツと作り上げていきました。
現在、クラスを超えた熟成期間を経て各ワインをリリースできるようになったのも、自分自身の手で作り上げた醸造所やセラーがあるからで、完璧と呼べるこの環境で、どこまでもピュアで、どこまでも素朴なワインを生み出し続けています。
ちなみに余談ですが、デビュー当時は、ワイン造りだけでは当然収入は十分でなく、ある時の訪問では、「ちょうど昨日まで出稼ぎに出てたんだ。このタイミングで良かったよ」と話してくれました。その出稼ぎというのは、洞窟での鉱石か何かの発掘作業。ヘッドライトのついたヘルメットを携えて登場したジェロームですが、このおよそ5年後には、南米で行われるこの洞窟発掘の学会（会合）？に参加するために大きな試飲会を欠席するなど、その道でもプロフェッショナルとして活躍するようになったといいます。
なんでも驚くほどの速さで習得し、改善していくジェローム ジュレらしいエピソードでした。
ということで今回のリリースは下記の2種類！
○ VDF レ フルール ソヴァージュ 2014（ヴィオニエ）【在庫少】
● VDF ジャヴァ 2014（グルナッシュ、シラー）【輸入元完売】
ヴィオニエのレ フルール ソヴァージュは、吟醸酒のようだった前ヴィンテージとは打って変わって、草原に吹く風を思い起こさせるような爽快で清らかなフレーバー。よくあるヴィオニエのイメージとはまた違った、可憐な表情を見せてくれます。
赤ワインのジャヴァは、昨年12月にリリースしたものと同じヴィンテージです。淡く、艶っぽく、清らかな風味が魅力のこのワイン、実はアルコール度数や色調から想像される以上に長熟です。ちょっとそんな熟成した姿の片鱗を楽しんでみようと前回のリリース分の一部を確保しておりました。こちらを限定数ではありますが、リリース致します！
一歩、一歩、着実に改善を重ねて、とことんまで進化を続けるジェローム ジュレ。ぜひお見逃しなく！
☆生産者の紹介はこちら
★生産者の各画像ダウンロードはこちら
＊当該生産者のワイン（当社輸入分）をお取扱いのお客様でプロモーションを目的とした場合に限り、各種画像をご利用頂けます。
『2016年10月17日現在の在庫状況』
○ レ フルール ソヴァージュ 2014 【在庫少】
● ジャヴァ 2014 【輸入元完売】
