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2018-05-07

まさに鬼才!ジェローム ソリニーから傑作ばかりの怒涛のラインナップが入荷です!!

Jerome Saurigny

※今回ご案内のワインは全て輸入元完売となっております。

人気・実力を兼ね備えたロワールのスター!ジェローム ソリニー

昨年春の来日以来、日本でも彼のファンがぐんと増えた印象がありますが、彼が手がけるワイン自体も進化を続けています。

品質の向上はもちろんなのですが、一本一本のワインが秘めるエネルギーというかエモーションの強さが目を見張るような水準に達していて、さながらフィリップ ジャンボンを彷彿とさせるような「凄み」が感じられるようになっています。

ソリニーの醸造所を訪問すると、古びた倉庫のような建物に窓がないことにまず驚かされます。壁も断熱効果が期待できるものではなく、トタン製の風情。屋内にウォークインタイプの冷蔵庫こそありますが、タンクでの発酵・熟成や貴腐の付いた甘口の樽熟成も外気温と差がないという醸造所内で行われています。※ボトリングしたものは別の場所にある低温のスペースに保管しています。

「夏はけっこう暑くなるよ」と平然と話すソリニーですが、パトリック デプラを敬愛し、ワインに直接的に亜硫酸を投入しないサン スフルのワインを手がける造り手にも関わらず、この環境下でワインが暴走しないことに驚かされます。

そして今回、暴走どころか…ぶっちぎりの味わいのワインを届けてくれました。

● アンジュ ウ デモン NV09
● レジュース NV15
● レジュース++ NV15
● サクラジマ NV16
☆ PO789(ペーオー789)NV

一部再入荷のワインもありますが、どのワインもスケールが大きく、表現力豊かなワインばかり!

ご存知、アンジュ ウ デモン NV09は、ジェローム自身があまり気に入らなかったというヴィンテージ。暑い夏に見舞われた2009年は、今のみずみずしいスタイルと異なり当初はかなりタニックだったとのこと。そしてそのまま販売せずに放置しておよそ6年後にリリース。熟成を経てタンニンの角が取れ、その独特の旨味感が、皆様のご好評を頂きまして日本でも累計1800本ほどお買上げ頂きました。

そして!なんとまだ現地ストックがあるよということで再再入荷。今回入荷分も早速テイスティングしたところ、さらに熟成が進んでよりまろやかでみずみずしい味わいに。香りには上質のボルドーを思わせるような晩秋の森の土を思わせるニュアンスがあり、タンニン分はかなり削がれ、ワインに枯れた淡さも加わってきました。

果実味も構成もまだまだしっかりとしていますが、良い熟成をしっかりと進んでいると感じさせてくれる風味で、当然ながら青さや収斂性はもはや感じられません。気に入らず放置していたとは思えない秀逸なワインだと思います。

ちなみにこちらのワイン、抜栓翌日も不安定な風味は感じられず、グラスワインとしてもお使い頂けそうです。

続いてこちらも再入荷!

Rhesus

名前に意味はないという2015年のソリニーのラインナップから、カベルネ フランとカベルネ ソーヴィニヨンのブレンドで造られるキュヴェ、レジュースです!率直に言って…こちらもかなりご機嫌です。

アンジュ ウ デモンやカリュックスを継承したキュヴェですが、前回の入荷時も、品種からイメージされるような厳(いかめ)しさは無く、果実味がいきいきとチャーミング、熟成させても面白そう…とご紹介しましたが、やっぱりというかなんというか、熟成と共にさらに華やかに花開いています。

まず驚かされるのが、その香り。花のエキスを濃縮したようないきいきとして艶やかな芳香は、もともと備わっていたチャーミングさに大人っぽさが加わっています。そして、味わいも以前にも増してみずみずしいタッチへと変化し、紫系の果実の旨味をしっかりと感じつつもスムーズな飲み心地の果実味が楽しめます。

ちなみにこちらのワイン、大崩れすることなく落ち着きのある味わいが抜栓後も続きますが、グラスワインとして楽しむのであれば当日中が無難。

これで出尽くしていたかと思った2015年のジェローム ソリニーのワインですが、レジュースのエチケット(ラベル)に手書きで++と書き込んだ、レジュース++というキュヴェが入荷してきました。

Rhesus++

ジェローム ソリニーはワインのボトリングの際、タンクのそこ近くに沈殿する澱(おり)などがボトルに入り過ぎないようにと、タンクに2hlほどを残して瓶詰めすると言います。このタンクに残したレジュースとプレクサス(それぞれ2015年産)を通常の瓶詰めの1ヶ月後に混ぜ合わせて造ったのが、このレジュース++です。

かつてティエリー ピュズラの手がけたワインで「ファン ド ミズ=瓶詰めの最後」と名付けられたソーヴィニヨン ブランのキュヴェがありましたが、まさに同様のコンセプト。さらにはフィリップ ジャンボンも瓶詰め後の樽に残したワインを別の樽にまとめてさらに熟成させてからリリースするなど、この瓶詰めの最後部分は、造り手たちの興味をそそる部分のようです。

気になる味わいですが、瓶詰めの最後ということで、さぞかし濁りがあって粗野な味わいなのかと思いきや… 思いのほか明るく、快活な旨味のある味わい。香りには紫系果実のいきいきとしたニュアンスと共にスモーキーさもあり、ロックな雰囲気がありますが、口当たりも柔らかく、スムーズな飲み心地です。もちろんタンニン分もありますが、旨味がたっぷり感じられるため収斂味は無く、凝縮感としなやかさが共存した驚きのバランス。

自身の手がけたブドウのポテンシャルを信じ切っているからこそ生まれる、スケールの大きいワインですが、そのブドウを信じる想いの強さは、まさにフィリップ ジャンボンの姿勢と重なります。

こちらは、ワインとしても成熟しているのか、抜栓後も不安定さは無く、翌日であっても安心してお楽しみ頂けます。

まだまだ続きます。

造り手としては最悪最低の年、2016年。雹(ひょう)や病害などの影響で多くの造り手が収穫量を失いましたが、ジェローム ソリニーも例外でなく、収穫量を壊滅的なまでに失います。

そんな中、黒ブドウも白ブドウも、ありとあらゆるブドウをかき集めて、たった1つだけのキュヴェを造りました。白ワインの要素も赤ワインの要素も内包したこのワインは、淡く明るい色調で、強さではなく地味深さに満ちたワインに仕上がりました。

そして、彼らが選んだそのキュヴェの名前がなんと、サクラジマ!

sakurajima

昨年の2017年の春にはじめて来日し各地を巡ったのですが、そのなかでも特別な感情を抱いたというのが、桜島の火山だったと言います。

今なお活動を続ける火山のエネルギーを目の当たりにし、自然の雄大さを肌で感じたジェローム ソリニー。その自然は、人間の都合などお構いなしに気まぐれで、2016年のように人間を苦しめることも。しかし、それすらも雄大な時の流れのなかでは瑣末なことと、自然を敬愛し、寄り添って生きる自然派ワインの造り手として、時に人を苦しめ、時に人を感動させる自然の営みに敬意を表して、日本での思い出とともに、2016年の事実上唯一のワインをサクラジマと名付けました。

気になる味わいですが、淡く明るい色調とコケモモを思わせる優しくチャーミングな香り、じんわりと広がっていく旨味があり、それでいて構造に緩さは無く、しっかりと削げたフォーカスのあったバランス。フレッシュさと熟成感が共存しながら、多彩な表情を見せてくれるあたりは、ほぼ全ての区画の全てのブドウを混醸せざるを得なかった年ならではの特異で奇跡的なバランスです。

滋味深くもあり、妖艶でもある。か弱いようでいて、芯の強さもある。まさに、自然の残酷さと偉大さを1本のボトルの中で表現しているかのような傑作だと思います。

こちらのワインも予想に反して(淡いワインとしては珍しく)、翌日であっても不安定さは無く、安心してお楽しみ頂けます。

*キュヴェ サクラジマのメイキングビデオ。ジェローム ソリニーと一緒に来日したキャロリーヌの作品です。

いよいよ最後です。こちらも色々な意味で特別なワイン!

PO789と名付けられたペティアン(微発泡)で、文字通り2007、2008、2009年のブレンドによって造られたワインです。

PO789

品種はカベルネ フランで、現在手がけている区画とは違い、既に手放してしまった区画のブドウとのこと。2007年と2008年に完全にドライなスタイルのロゼとして仕込まれたワインに2009年の発酵途中の果汁を加えて瓶詰めし、ペティアンとなることを狙いました。

ということは、このワインの瓶詰めは今から8年以上も前!

ペティアンを8年も9年も熟成させるというのも常軌を逸したスタイルですが、ワインの秘めた力に何の疑念も持っていないジェローム ソリニーならではの挑戦と言えます。ここでも、ワインが納得いくレベルまで熟成しない限り決して瓶詰めしないというフィリップ ジャンボンの姿と重なり、もはやジャンボンと並んで鬼才と呼んでも差し支えないのでは!?とすら思えます。

そして気になる味わいもスーパーオリジナル!比肩するものがない独特の熟成感は、ヒネているようで、それでもどこか病みつきになる不思議な魅力があります。酸化のニュアンスもあり、揮発酸もあり、ほのかな甘味もあり、控えめな発泡感もあり、膨大な旨味もあり、ありとあらゆる風味の構成要素が渾然一体となって襲いかかってきます。

とにかく表現力が豊かで、偉大なワイン!ある意味でストライクゾーンは狭そうですが、ものすごくエモーションに満ちた、ぶっとんだワインです。

かつて、同じくジェローム ソリニーが手がけたソー サンク ソレラを個人的な今世紀最高のワイン(候補)としてノミネートしましたが、それに比肩する特別なワインだと思います!

これだけの熟成を経たワインだけあって、抜栓翌日もその個性は揺らがず、不安定になることもありません。こちらも長くお楽しみ頂けると思います。

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*当該生産者のワイン(当社輸入分)をお取扱いのお客様でプロモーションを目的とした場合に限り、各種画像をご利用頂けます。


『2018年5月7日現在の在庫状況』 *記載のあるワインは在庫あり

● アンジュ ウ デモン NV09 【輸入元完売】
● レジュース NV15 【輸入元完売】
● レジュース++ NV15 【輸入元完売】
● サクラジマ NV16 【輸入元完売】
☆ PO789 NV 【輸入元完売】
● タラックス NV14 【在庫少】
◇ コトー デュ レイヨン(極甘口・500ml) 2009 【在庫少】

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