もうすぐ5年…深い還元から目覚めたマルク ペノのトップキュヴェ!M de B 2011リリースです!
2008年に野村ユニソンの直営ワイナリーとして復活を遂げたドメーヌ ド ラ セネシャリエール。そう、ミュスカデを超えたミュスカデを生み出すマルク ペノがそのワイン造りを担うドメーヌです。
ドメーヌの奇跡的な復活以来、当社からはたった一度だけ皆様にお届けできたキュヴェがあります。
ドメーヌが誇る樹齢の高いムロン ド ブルゴーニュから造られるペティアン(微発泡)のM de B(エム ド ベー)です。
ドメーヌのフラッグシップとなるキュヴェなのですが、実は2007年ヴィンテージ以来ご紹介することができませんでした。もちろん2007年以降もヴィンテージの出来栄えに応じて生産はされていたのですが、若干の糖度を残した状態で瓶詰めし、瓶内で再度発酵を促すというペティアン ナチュレルのスタイルのこのワインは、日本に入荷すると深い還元状態に陥る事が多く、ワインとしての準備ができるまでかなりの時間がかかりそう…という状態でした。
今回ご紹介するのも、なんと2011年!
入荷直後から幾度となく試飲を重ねていたのですが、濁りと強い還元香を身にまとい、ワインとしての全容がまったくわかならい状態が何年も続きました。
正直諦めかけていたところ、入荷から間もなく5年というこのタイミングで再度試飲してみました。すると…
還元が消えた!いや、消えたと言うよりもむしろ、それまで還元していたとは微塵も感じさせないほどのフォーカスの定まった風味になっているのです!そして、これまた不思議なのですが、濁ってたはずの色調もクリーンかつクリアなものになっていました。
1本の試飲だけでは信じられなかったので、日を変えて再度別のボトルも試飲。そちらも1本目同様に還元はなく、クリーンかつクリアな液体なのです。
となると気になるのは味わいですが、これまた素晴らしいのです!トーストを思わせる香ばしさがあり、ムロン ド ブルゴーニュとは到底思えないほどの重層的な厚みのある果実味も感じられます。それでいて、ミネラル感もキラリと奥に光り、長期の熟成によって甘さも良い雰囲気に削げています。
このワインを飲んで、最初にイメージが重なったのは、マコン地区のジェローム ギシャール氏が手がけるペット ナットです。凝縮したシャルドネで造られるジェローム ギシャール氏のペット ナットは、とてつもない複雑味と香ばしさ、力強い果実味が共存したペティアンの概念を覆す1本。
このワインに通じる雰囲気を感じた今回のM de B 2011。まさかムロン ド ブルゴーニュから造られたワインがこういう雰囲気になるとは…私たち自身も驚かされましたが、きっと多く方にも同様の驚きをお届けできると思います。
ちなみにですが、泡の強さはボトル1本1本微妙に異なっていて、泡立ちしっかりのボトルもあれば、やや弱めのものもあります。瓶内での発酵をコントロールできないペティアン ナチュレルという手法のうえ、それをおよそ5年もの長期間にわたって熟成してきたわけですから、ボトルによって表情の差が出るのはある種の必然です。このあたりもぜひご理解頂き、お楽しみ頂けますと幸いです。
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『2017年9月7日現在の在庫状況』 *記載のあるアイテムは在庫あり
○ VDF エム ド ベー 2011
○ VDF ラ デジレ NV15