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Ovarius / オヴァリウス

「時をかける 四次元カラフェ」

自然派ワインを多く取り扱っているとふと野生的な香味を持ったワインや、魅力が奥のほうに閉じこもってしまっているワインに出会うことがあります。「あれ?この前開けたときはこんな感じではなかったのにな。」と首をかしげながら、カラフェに移してみたり、ボトルを振ってみたり、その日は出番なくセラーに戻したり。抜栓するたびに表情を変えるのが自然派ワインの魅力でもありますが、あまりの変化の多さに驚かされることも多いかと思います。このような理由で「自然派ワイン=難しい」と敬遠してしまうのはあまりに勿体ないかもしれません。ワインそれぞれの表情が違うということは、同じワインであっても飲ませ方で味わいがかわるということ、つまりサービスの仕方ひとつで、家庭で楽しむ以上の魅力を演出できるワインなのです。そんなワインの魅力を引き出すツールとして、全く新しいコンセプトで開発されたデキャンタが「オヴァリウス」です。オヴァリウスの特徴は、従来のデキャンタのように「空気に触れ させて=酸化させて」ワインを開かせるのではありません。フラ ンスの物理学者が「運動エネルギーの法則」にのっとってワイン を活性化させる形状を設計し、デキャンタとして製品化しました。 「運動エネルギーの法則」というと難解でわかり辛いですが、 ワインの様々な風味の要素がぎゅっと固まってしまっていて、 わかりにくい状態を「ほぐしてくれる」デキャンタなのです。

自然派ワインとの調和

ほぼ全てのワインになんらかの変化をもたらす「オヴァリウス」ですが、特に相性の良いのが若いヴィンテージのポテンシャルを秘めた自然派ワインや、バランスが少し悪い「暴れた」状態の自然派ワインです。そういったものを「オヴァリウス」に移し、グラスに注ぎいれると、今まで奥のほうに隠れていた果実の風味や複雑味が前面に感じられるようになります。ワインを開かせるというよりも、ワインの中にある様々な香りや味わいの要素をほぐし、飲む人にわかりやすい状態にさせるという印象を受けます。その為、味わいの印象を無理やり変えることなくワインのポテンシャルを感じることができると、多くの生産者もこの「オヴァリウス」を愛用しています。フランスの自然派の造り手が集まるサロンに行くと、この「オヴァリウス」をしばしば見かけます。その中でもフィリップ パカレとマルセル ラピエールはこのデキャンタの古くからの愛用者で、彼らのブースには必ずといっていいほど「オヴァリウス」が用意されています。

フィリップ パカレ オヴァリウスを語る

「ワインにとって最初のトラウマとなるのは、樽からワインを瓶詰めする作業です。この際にワインの風味が少し閉じてしまう 事があります。けれどもオヴァリウスを使用すると、樽から直接注いだワインのような感覚が得られます。広い空間のある樽の中から、ぐっと狭いボトルの中へ押し込められた際にワインにかかるストレスを緩和してくれます。」

「ワインの風味の分子は、自然な状態では活力があり生きている状態と言えます。それが瓶詰め直後は、ぐっと押し固められつぶれたような状態になっています。こういったワインをオヴァリウスに入れると、その形状と空洞状の取っ手によって風味の分子がほぐされて元の状態に戻り、開いた味わいを楽しむ事ができます。」

オヴァリウスの使い方

(1)注ぎ口よりワインを注ぐ(1/3程度の量まで)
(2)取っ手を持ってデキャンタを垂直になるように上へ向ける
(3)トプトプとやや勢いよくグラスに注ぐ

理論や理屈では到底理解できない代物であっても、実際に試してみればワインの変化は顕著で、容易にその違いを感じ取ることができます。もちろんワインとの相性がありますので、全てのワインを美味しくするというわけではありません。古いヴィンテージのものや、抜栓直後から開いているワイン、デイリーな価格帯ですでに美味しく飲めるワイン、一部のボルドーワインなどには逆効果になる場合もあります。様々なワインでお試しいただく中で、まずは、自分が飲みなれた少し機嫌が悪そうなワインを「オヴァリウス」に移して、その変化を楽しんでみてください。きっと色々なワインの可能性が見えてくることでしょう。