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「明るい笑顔で、とにかく前を向いて」
ル スカラベ

快活で笑顔が魅力的な女性、イザベル フレールが2007年にはじめたドメーヌ ル スカラベ。南フランス ルーション地方の都市ペルピニャンから南へ少し車を走らせたところに彼女のドメーヌはあります。

2016年現在、まもなくワイン造りを始めて10年になろうかとしていますが、この10年間は彼女にとって本当に紆余曲折あった期間だと思います。もともと語学学校の教師であったというイザベラですが、同じくルーション地方のレ フラール ルージュのジャン=フランソワ ニックに出会ったのをきっかけに自然派ワインの造り手としてのキャリアをスタートさせました。

ジャン=フランソワ ニックは非常に面倒見の良い気質の人物で、彼女のようにジャン=フランソワに師事してワイン造りをはじめたという造り手は多く、そういった門下生にとっては、ジャン=フランソワ ニックの存在は、いわば先生=師匠のようなものだったとか。

スタート当初は6haほどの畑でワイン造りをしていましたが、家族から新たに引き継いだ畑なども加わり、2010年ごろには10haほどになっていました。しかし、乾燥したこの地域の畑仕事は非常に過酷で、ある時に剪定の過労から肩を痛めてしまいます。

思うように肩が動かくなってしまったイザベルは、泣く泣く自身のワイン造りを大幅に縮小しました。またタイミングを同じくして、当時のパートナーであった同じルーション地方の生産者との関係も解消、自身のワインを手がける醸造所も無いといった事態に見舞われます。

一時はワイン造りを諦めかけた彼女でしたが、近年になって理想的な立地の醸造所を親類から引き継ぐ事ができるようになり、剪定などの畑仕事は人の手を借りながらも、彼女自身のワイン造りを復活させることができるようになりました。

彼女曰く、「ここからは新生ル スカラベのワイン造りがはじまるわよ!」といつもの明るい笑顔で、力強く話してくれました。

ドメーヌの設立以来、ビオロジックによる栽培を選択。

「ビオで栽培することに関しては選択の余地は無いと思ったわ。化学的なものがもたらす環境や人への影響を考えたら。」

と話すイザベル。

ピレネー山脈の麓と海に挟まれたこの地の花崗岩やシスト、砂や小石が入り混じった土壌に植わるグルナッシュ、シラー、カリニャン、マカブーといった品種のブドウを栽培しており、夏の高い気温、乾燥、時よりブドウを襲う湿気を含んだ空気と畑仕事においては決して楽な気候条件ではありません。

実際、夏に彼女の畑に訪問した際には、畑に自生していた雑草を抜こうにも細い茎とは裏腹に、大地にその根を強固に張り巡らしていて、並大抵の力では引き抜くことはできませんでした。

シラーをあらたに植樹した区画などでも、表土が薄く、すぐ下に大きな岩盤があり、ブドウがほとんど根付くことができず途方に暮れることになったなど、苦労が絶えません。

このような過酷な環境で、こんなチャーミングな女性がワイン造りに取り組んでいるなんてと驚きの連続でした。

そんな彼女が手がけるワインは、彼女の人柄そのもののように快活で明るく、チャーミングさ溢れる風味に満ちています。この地方でワインを手がける一般的な生産者の多くが、非常に力強くマッチョなワインを生み出しているのとは対照的です。

この地域のアルコールが強く、重いワインは好みでないというイザベルは、華やかな果実味となめらかな飲み口、バランスの良いシンプルな魅力を備えたワインを目指していると言います。

ブドウ栽培においては、地域のメンターであるジャン=フランソワ ニックやブリューノ デュシェン、アラン カステックスなどの助言を得ながら、2007年以来ビオロジックでの栽培を続けており、自然酵母による発酵、亜硫酸の使用は瓶詰め時のみ(醸造中でもトラブルが見込まれる例外的な事態は除く)、厳密な清澄や濾過(ろか)もしないという、できるかぎりの自然なアプローチで取り組んでいます。

ドメーヌおよそ10年の歴史の中で、さまざまな困難や紆余曲折に見舞われたイザベル フレールでしたが、それでも少しずつ前に進み続け、それに伴ってワインもより焦点の定まった味わいへと成長し続けています。

今まで以上に前向きに生きはじめたイザベル。彼女のポジティヴなエネルギーが、これから生み出されるワインからもどんどんと感じられるようになると思います。ワインは造り手の生き様をあらわす。皆様も彼女のこれからの歩みをワインを通じて感じて頂ければと思います。

エチケット(ラベル)デザインの由来

エチケット(ラベル)に描かれている印象的なスカラベ(フンコロガシ)は、イザベルの父親が描いた絵で、彼女にとって「スカラベ」は自身の人生にとって非常に大切なものの象徴として捉えています。

きっかけは10年ほど前に彼女の祖母がエジプト旅行をした際で、お土産に買って来てもらったスカラベのペンダントを家族4人で分けたことがありました。エジプトでスカラベは「再生」や「復活」の象徴と言われており、「光」や「太陽」を表していることから、彼女にとっては、日々「新しい一日」を迎えることが出来る象徴と考えており、今でも大切にしています。

そのたくさんの思いのこもったスカラベ(フンコロガシ)をエチケットにあしらい、ドメーヌ名を「ル スカラベ」としました。

Volibulle Pet Nat / Le Scarabee
ヴォリビュル ペット ナット / ル スカラベ
フランス ルーション地方
シラー 100%

樹齢の若いシラーを用いて造られたペティヤン ナチュレル(天然微発泡)スタイルのワイン。キャンディを思わせる甘酸っぱい香りとほのかな甘味、ジューシーな果実味の軽やかなスタイルのワイン。ロゼよりはやや赤ワインよりの色調で、濃度の高い風味。ガスは弱め。

Le P'tit Scarabee Rose / Le Scarabee
ル プティ スカラベ ロゼ / ル スカラベ
フランス ルーション地方
シラー主体

70年代に流行ったアメリカのTVドラマ、その中にカンフーの先生がでてくるのですが、その一番弟子のあだ名が「ル プティ スカラベ」でした。イザベルも自身の大先生であるジャン フランソワ ニックをドラマにならって「ラオ ツー」と呼んでおり、ドメーヌ名も「ル スカラベ」であることからこの名前を付けました。

樹齢の若いシラーを主体にヴィンテージによって他の品種もブレンドして仕込まれるロゼワイン。直接圧搾によって造られるロゼワインで、オレンジがかったロゼとしては濃い目の色調が特徴。アセロラジュースのような果実の甘酸っぱさをイメージさせる香りと厚みのある果実味が印象的。

Le P'tit Scarabee Rouge / Le Scarabee
ル プティ スカラベ ルージュ / ル スカラベ
フランス ルーション地方
シラー 100%

70年代に流行ったアメリカのTVドラマ、その中にカンフーの先生がでてくるのですが、その一番弟子のあだ名が「ル プティ スカラベ」でした。イザベルも自身の大先生であるジャン フランソワ ニックをドラマにならって「ラオ ツー」と呼んでおり、ドメーヌ名も「ル スカラベ」であることからこの名前を付けました。

とにかく飲みやすい赤ワインをと樹齢の若いシラーをごく短い期間(1-2週間)だけマセラシオンして造られたシンプルな味わいの赤ワイン。フレッシュなベリーを思わせる華やかな風味と甘酸っぱい果実のフレーバーが広がる、イザベル フレールの人柄そのもののようなチャーミングで明るいスタイルのワイン。

Sur Un Nuage / Le Scarabee
シュール アン ニュアージュ / ル スカラベ
フランス ルーション地方
グルナッシュ主体、カリニャン

もともとは、カタロニア語で「おじいちゃんのワイン」を意味する「アルビデラヴィ」というキュヴェ名をつける予定のワインでした。というのも、このワインを造るブドウ木の一部が、さる老人の所有であって、その老人もその畑を自分の祖母から受け継いで大切に育てていました。しかし、その老人も病気を患い、畑での仕事ができなくなってしまいました。この老人のためにも畑を受け継いで素晴らしいワインを造ろうと決めたイザベルですが、キュヴェ名は「雲の上」を意味する「シュール アン ヌアージュ」としました。その基となったのは、なぜかドラゴンボール。エチケット(ラベル)の右下には、この由来を彷彿とさせる小さな絵がありますので是非ご確認下さい。

スミレを思わせる紫系果実の華やかな香り、熟した果実味とまろやかな飲み口があり、シンプルでほっとさせてくれるバランス。

7 / Le Scarabee
セット / ル スカラベ
フランス ルーション地方
シラー 40%、グルナッシュ 40%、カリニャン 20%

うっすらと北斗七星があしらわれた印象的なエチケットのキュヴェ 7(セット)。2013年のみに造られたキュヴェで様々な困難をなんとか乗り越えた2013年を記念して、心新たに仕込まれたキュヴェです。シラーとグルナッシュはマセラシオン カルボニック、カリニャンは除梗して仕込まれています。

キャンディを思わせる甘酸っぱい香りにスミレっぽさも加わり、可愛らしさと大人っぽさが混在した雰囲気。ジューシーな果実味とシンプルな飲み心地はスカラベらしいスタイルで、まるみのある口当たりと軽快な飲み心地が特徴。

GR 66-41 / Le Scarabee
ジェエール ソワソンシス-キャロンテアン / ル スカラベ
フランス ルーション地方&ロワール地方
グルナッシュ、グロロー(オリヴィエ ルマソン)

イザベルと仲の良いロワール地方の自然派ワインの造り手、レ ヴァン コンテのオリヴィエ ルマソン。彼のグロローと彼女のグルナッシュを1樽ずつ交換し、それぞれの醸造所で熟成させ、それぞれでブレンドして瓶詰めしたコンセプトワイン。

キュヴェ名の”GR”はグルナッシュ、グロローの略表記的な意味合いで、数字はそれぞれスカラベの所在地であるピレネー=オリアンタル県の66、レ ヴァン コンテのロワール=エ=シェール県の41の行政区画番号。

いつものスカラベのワインと比較して、涼しさとソリッドな雰囲気をより感じるバランスの味わいで、より一層の飲みやすさを感じます。ややドライさを感じるグロローと丸みを帯びた柔らかいグルナッシュの果実味のバランスが非常に興味深く、スムーズな飲み心地はさすが。

最近は、このような複数生産者間でブドウやワインを交換してコラボレーションワインを造ることが流行していますが、そのようなタイプのワインの中でも非常にまとまりのよい仕上がりのワインで、この二人の相性は良いのかなと思わせてくれる出来です。

Isidore / Le Scarabee
イジドール / ル スカラベ
フランス ルーション地方
グルナッシュ、カリニャン、シラー

樹齢の高いグルナッシュとカリニャン、シラーを用いて、一部を除梗しもう一方を全房のままマセラシオン カルボニックして造られたワイン。このワインは、イザベルのお祖父さんへのオマージュがコンセプトで、この地方の伝統的なスタイルでありながら飲みやすさを備えたワインを生み出そうと手がけられました。

葉巻やタバコを思わせるスモーキーな香りに、熟した果実の芳香が加わり、骨格と厚みのある味わい。コンセプト通りの力強さはありますが、それでいてなめらかなタッチはスカラベらしいスタイル。

Murmure / Le Scarabee
ミュルミュル / ル スカラベ
フランス ルーション地方
カリニャン主体、グルナッシュ他

樹齢80年を超えるカリニャンを主体にヴィンテージに応じてグルナッシュやシラーを加えて仕込まれるル スカラベのフラグシップのワイン。この樹齢の高い1haほどのカリニャンの区画にはじめて出会った時、老いて弱々しいながらも気品に満ちた尊いブドウ樹であると感じたと言います。「ここならば特別美味しいワインができる」と直感した彼女は、早速この畑でのブドウ栽培に取り組みます。

樹齢の高いブドウ樹だけが生み出すことのできる深い果実味と複雑さ。アルコール度数がある程度あがっても決して鈍重なだけの味わいとならずに、しなやかさを感じさせてくれるような質の良いタンニンが特徴的です。よく熟した状態でも繊細さを失わない、そんなところに惹かれて「成熟」という意味の「ミュール」をかけて「ミュルミュル」と名付けられました。

*当該生産者のワイン(当社輸入分)をお取扱いのお客様でプロモーションを目的とした場合に限り、各種画像をご利用頂けます。ダウンロードは、 >>こちら(zip)