「パリ 自然派ビストロ ワインショップの定番」

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美食と文化の都パリには多くの自然派ワインを扱うビストロやワインショップがあります。「ラ ヴィーニャ」「カーヴ オジェ」「カーヴ デ パピーユ」「ヴェール ヴォレ」。こういったお店の顧客は主に近隣に住む人たちで、彼らはその日の夕食に飲むためのワインを買いに来ます。友人を招いての夕食にはシャンパーニュを、大切な記念日には熟成したグランヴァンを、日々の食卓には手ごろな価格のワインを、といったようにその日その日の食卓にあわせたワインを求めてやってくるのです。様々な種類のワインの中でもデイリーワインとしてどのお店でもお勧めされているのが、フランス最小の協同組合であり、フランス最上のこだわり協同組合であるエステザルグ協同組合のワインです。特にエステザルグ協同組合の看板ワインとなる「グランド ヴィーニュ」は、味と価格のバランスにうるさいパリの若者に大人気のハイコストパフォーマンスなワインとして知られています。

エステザルグ協同組合は、ローヌ河南部の街アヴィニョンの南西側に位置しており、加入者が10名たらずというフランス最小の協同組合と呼ばれています。協同組合といえば、多収量 低価格のブドウを生産者から買い入れて価格の安いバルクワインを造るというのが一般的ですが、エステザルグ協同組合ではそれぞれの生産者が品質にこだわったワインを造り、自らの名前をエチケットに記してリリースしています。「協同組合」としての大きなメリットは、農機具や新しい醸造設備を共同で購入したり、醸造アドバイスを受けるシステムが構築しやすいなど、品質向上に向けた資金面でお互い協力し合える点といえます。

栽培に関しては、各生産者の畑は可能な限り有機栽培で管理されており、化学肥料や除草剤は使用しません。農薬に関してもどうしても必要な場合に限り、極少量のみ散布する「リュット レゾネ」の手法を導入しています(全く使用していない生産者もいます)。この地域では、複雑な地層や多様なブドウ品種によってコクとボリューム感に富んだワインが造られており、エステザルグ協同組合では、それぞれの畑の個性をワインに反映させるために原則的にブレンドを行わずにワインを生産しています。

醸造においては、各生産者のもとで選果されたブドウを醸造所に持ち込み、コンクリートに埋め込まれた巨大なステンレスタンクにて発酵させます。酵母はブドウの実に付着する自然酵母のみで、醸造中は亜硫酸を一切添加しません。その後、熟成も同様にタンクで行い、極少量の亜硫酸を添加してボトリングされます。この規模の生産者で、醸造中に亜硫酸を一切添加しないというのは異例中の異例と言えます。

このようにエステザルグ協同組合では、いわゆる「協同組合」のがぶ飲み用ワインとは一線を画した品質主義のワインを生産しています。この協同組合をここまで高品質なワインを造る生産者に育て上げたのは、現在フーラル ルージュで自らワイン造りを行うジャン フランソワ ニックです。彼はこの協同組合を指揮し、多量のワインを高品質に、自然な造りで生み出していました。彼が独立した後もそのコンセプトを引き継ぎ、各生産者達がそれぞれに素晴らしいワインを造り上げているのです。

エステザルグ協同組合の特徴
※ 化学物質を一切使わない「ビオロジック」、および極力農薬の使用を避ける「リュット レゾネ」による栽培
※ 樹齢の高いぶどうから生まれる豊かな風味
※ 土壌の個性を生かし、区画ごとに分けた収穫
※ 平均35hl/haとグランクリュ並みの収穫量
※ 土着の自然酵母を使った発酵
※ 発酵〜熟成中は、亜硫酸を添加しない
※ ろ過や澱下げをせずに瓶詰め

 

Les Grandes Vignes Cote du Rhone Blanc - レ グラン ド ヴィーニュ コート デュ ローヌ ブラン -
品種: グルナシュブラン 80%、クレレットブランシュ 10%、ブールブーラン 10%

レ グランド ヴィーニュは、生産者ごとに瓶詰めされるこの協同組合にあって例外的にブレンドされたワインで、これは各農家の最高の区画で栽培されたブドウ、あるいは古い樹齢からのブドウを選別して造られたものであり、その目的は「エステザルグ」の認知度を高めるためのものに他なりません。言わば、組合の象徴的な存在といえるワインです。トロピカルで濃密な果実未を持ちながら、どこか澄んだ印象を受けるのは、透明感のあるミネラルと柔らかい酸がそのバランスを支えているためで、良好なバランスの中にも厚みのある芯のある味わいが楽しめます。

Les Airs Cote du Rhone Blanc - レ ゼール コート デュ ローヌ ブラン -
品種: グルナッシュブラン 70%、クレレット 10%、ブールブーラン 10%、ヴィオニエ 10%

エステザルグ協同組合の醸造所に隣接する「レ ゼール」と名付けられた区画から生み出されるワインです。主な区画は2区画あり、1つはなだらかな丘陵地でもう1つは南向き斜面の上部という好立地です。平均樹齢40年のブドウを糖分と酸が最もバランスのとれた時点で手摘みで収穫(一部機械摘み)し、酸化を防ぐために一度冷却をしてから圧搾し、自然酵母で低温発酵を行います。亜硫酸の添加は瓶詰め時に20mg/lのみ。味わいとしては、グランド ヴィーニュと比較してボリュームが控えめで、果実のしなやかさや自然なふくらみが印象的です。余韻に残る酸の質が上品で、爽快感を与えるクリーンな味わいです。より品の良い美味しさが楽しめます。

Les Grandes Vignes Cote du Rhone Rouge - レ グラン ド ヴィーニュ コート デュ ローヌ ルージュ -
品種: サンソー 100%

レ グランド ヴィーニュは、生産者ごとに瓶詰めされるこの協同組合にあって例外的にブレンドされたワインで、これは各農家の最高の区画で栽培されたブドウ、あるいは古い樹齢からのブドウを選別して造られたものであり、その目的は「エステザルグ」の認知度を高めるためのものに他なりません。言わば、組合の象徴的な存在といえるワインです。セパージュは、サンソー100%ですが、ブラインドでそれを言い当てるのはかなり難しいといえるほど成熟したブドウから造られています。シラーを思わせるスパイスのような風味に、赤紫系の果実の熟した味わいがあり、エレガントな風味も感じられます。低価格なローヌにありがちな野暮ったさはなく、上品な味わいが楽しめます。

Les Airs Cote du Rhone Rouge - レ ゼール コート デュ ローヌ ルージュ -
品種: グルナッシュ、シラー主体 一部カリニャン、ムールヴェードル

エステザルグ協同組合の醸造所に隣接する「レ ゼール」と名付けられた区画から生み出されるワインです。南向きのテラス状の斜面で日照に非常に恵まれた区画で、砂利の多い土壌で水はけがよく、また風がよく吹くため乾燥し病害が起こりにくいのも特徴です。醸造段階では亜硫酸を用いず、自然酵母で低温発酵をしています。マセラシオンも2週間行い、フレッシュな果実味となめらかな口当たりを生み出しています。味わいは、グランド ヴィーニュよりも穏やかで華やかな果実味が楽しめます。厚さのあるボディと酸がバランスよく、ほのかにローヌワインらしいスパイスや野生的なニュアンスがあります。余韻も品のよい上質なもので非常にバラスに優れた安心できる味わいです。