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「ただワインが好きなだけ、それも自然なワインたちが」
ダニエル サージュ

机の上におかれたマッキントッシュ。この家で唯一、現代の文化の匂いを感じさせてくれるプロダクト。そのマックからは不規則なノイズで構成された音楽が流れている。シュールと言えば聞こえがいいものの、通常の感性であればうるさいだけにしか感じないものでもある。彼の友人が、しかめ面で音楽を古いジャズに変える。

山奥と一言で片付けてしまえば簡単だが、実際ここに辿り着くまでの道のりを思うと、よくぞここまでというほど奥深い山の中の小さな村に彼の家はある。標高は高く、平地と比べて明らかに気温が低い。冬の寒さが正直身にしみる。

そんな山奥の小さな村で、膨大な古いレコードのコレクションと難解そうな書籍に埋もれて暮らすのが、アルデッシュの地で、何にも縛られない自由なワイン造りを始めたヴィニュロン、ダニエル サージュ。

携帯電話も持たない彼との初めての待ち合わせは、事前にメールで決めておいた時間と場所に向かうだけ。フランスの造り手を訪ねる時にはありがちな前の約束が長引いたりするといつまで彼を待たせることになるかわからない。そもそも待っていてくれるかどうかもわからない。案の定、少し遅れてローヌ川沿いにある小さな教会の前に辿り着くと、ベンチに腰掛けて本を読む彼がいた。

ギラギラした雰囲気はないが、かといって癒し系というわけでもない。どこか捉えどころのない人物といった印象。何はともあれと畑に向かう。

畑に向かう途上で、彼の略歴を聞く。略歴と言っても至ってシンプルで、自然なワインが好きで自分でも造りたくなり、紆余曲折を経て、現在はサン ジョセフの生産者、セット リュンヌの下で働いているとのこと。そして、自分の畑を取得して、自分自身のワインを造り始めたこと。ワインの造り方は至ってシンプル。畑を耕す際には馬とトラクターを用い、防除には硫黄とボルドー液、少量のミルクを用いるのみ。手作業で収穫し、特に何も加えることなく自然酵母で発酵させ、厳密なろ過もせず、瓶詰め時の亜硫酸塩添加も原則行わない。

いつになったら到着するのだろうと不安になるほど車を進めた先に、ダニエル サージュの畑はあった。かなり山道を上ってきたので、標高は相当高そうな場所で、実際彼の畑以外にはあまりブドウ畑を見かけない。植わっているブドウを尋ねてみたところ「ガメイ」という返事がかえってきた。そこで少し気分が高揚するのを感じた。北ローヌの地でガメイというのはポピュラーでこそないものの、標高の高い畑で造られたこの地のガメイは、品の良さとしなやかさを兼ね備えた素晴らしいワインとなる。この地を代表する生産者、エルヴェ スオーのガメイを飲めば、多くの人に共感してもらえる話だと思う。そこからダニエルとの会話が段々と熱を帯びたものになってきた。まだ植樹されていないエリアがあり、そこにはプルサールやピノグリなどを植えたいと言う。その理由もシンプルで、ジュラやアルザスに好きな造り手の好きなワインがあるからだと。「ジュラは誰が好き?アルザスは?」と好きな造り手やワインの話に花が咲き、彼のワインを試飲するのが楽しみで仕方ない状態になってしまった。

そこから最近借り始めたという醸造所へ移動。畑から近いとは言えない距離で、収穫や日々の作業は大変そうだが、スペース的にも十分で堅牢な建物でもあり、彼の頭の中にある無数のアイデアを実現するには最適な場所にも思えた。

一通り醸造所の中を案内してもらい、試飲をと近所の食堂の2階に移動。既に瓶詰めされていた2011のシラーと区画ごとに樽熟成中であったガメイを試飲することに。この時の感覚は未だに鮮烈に記憶に残っている。思わず天を仰いでしまうほどの驚き、それから思わず笑ってしまう感じ、そしてわくわくがどんどん溢れてくる感じ。とにかく、また一人、素晴らしい才能を持ったヴィニュロンと出会えたことに感謝する一日となった。

ダニエル サージュのワインを口にした時の疑問、「なぜこのワインはこれほどまでに特別な個性を備えているのか。」そんな疑問は、彼のバックグラウンドを知ることで垣間見える。ダニエル サージュは、かつて熱烈な自然派ワインのファンであり、地方を問わず様々な造り手からワインを購入し、さらには知人に紹介していたと言う。

2度目の訪問の際、彼の自宅で夕食を共にとることになった。持参したロブマイヤーのグラスで戯れながら、彼のワイン、持参した他の造り手のワインなどを次々と飲み干していく。「あの造り手はどう、このワインはどう、あのブドウはどう」と話は尽きない。そして、自宅奥のセラーからエチケットの貼られていない1本のワインを彼が持ってきた。深い熟成感、ピュアさ、少々の揮発酸を備えたそのワインは、ステファン マジョンヌの手によるガメイ。ただしステファン自身が、揮発酸が高すぎるという理由でエチケットを貼らずリリースしなかったワインだと言う。どうしてこんなワインをと絶句するのも束の間、彼のセラーへと向かうとその膨大なコレクションに圧倒されることに。地域を問わず、フランス各地のトップレベルの造り手たちのワインが所狭しと並び、特に90年代後半のル クロ デユ テュ=ブッフやラングロール、そしてペイラのコレクションは一個人のレベルを超えるもの。

ワインに対して、どこまでも純粋で、どこまでも深い愛情を持つダニエル サージュ。当然の帰結として自身のワイン造りに情熱が向けられ、ルーションのステファン モランやスカラベのイザベル フレールの下でワイン造りの手伝いをすることに。そして、畑の取得の容易さ、テロワール、諸々の物理的な条件を考えて北ローヌの地に辿り着き、フェルム ド セット リュンヌのジャン デロブルの下で働きながら自身のワイン造りに挑戦するに至る。

溢れんばかりのアイデアと深い愛情を持って、理想のワイン造りへと進路をとるダニエル サージュ。その目的地は、未だ彼にしか見えていない新しいワインの世界かもしれない。


Peu de Tout / Daniel Sage
プ ド トゥ / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
ヴィオニエ、ガメイ、シラー、ルーサンヌ

それぞれの区画、それぞれの品種で収穫された黒ブドウと白ブドウのブレンドで造られたロゼペティアン。収穫されたブドウをほぼ直接圧搾(マセラシオンはごく短い時間のみ)して、発酵させます。アルコール発酵が完全に終了する前に瓶詰めし、発泡感のある爽やかな味わいのワインに仕上げました。フィルタも使用しておらず、濁りのあるワインに仕上がっており、グラスに注ぐとプードルのようなもやっとした澱(おり)が出てきて驚かされますが、味わいは非常にチャーミング。ほのかな甘味とピュアな旨みのある飲み心地に優れたワイン。

 

Un Palotin / Daniel Sage
アン パロタン / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
ガメイ 100%

ダニエル サージュは2012年にガメイ単一のワインを区画違い、醸造方法の違いで5種類のキュヴェに作り分けています。このワインは、ルー リーブル No.18と対となるワイン。砂質土壌の畑に植わるガメイをほぼ直接圧搾(マセラシオンはごく短い時間のみ)し、古樽にて発酵・熟成。発酵の際に生じる炭酸ガスを残し、ロゼペティアン(微発泡ワイン)的に仕上げられたワインです。

ロゼペティアン的とはいうものの、実際の味わいはピュアで飲み心地の良い赤ワインの雰囲気を強く感じられます。実際、造り手自身もロゼペティアンではなくあくまで赤ワインとして考えており、ワインに残る炭酸ガスは、カラフェなどで飛ばしてから飲む事を勧めています。淡い色調にみずみずしい果実味があり、香りはダニエル サージュの最大の特徴であり、魅力でもある華やかで妖艶さを感じさせてくれるもの。チャーミングというニュアンスよりも大人っぽさをしっかりと感じさせてくれるワインです。

 

Abreuve ses sillons / Daniel Sage
アブルヴェ セ シヨン / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
ガメイ 100%

ダニエル サージュは2012年にガメイ単一のワインを区画違い、醸造方法の違いで5種類のキュヴェに作り分けています。このワインは、ニクタロピ、アン トラジェ イニュティルと対となるワイン。粘土質土壌の畑に植わるガメイを収穫し、マセラシオン カルボニックで仕込み、古樽にて熟成されます。ニクタロピ、アン トラジェ イニュティルとは収穫後にほぼ直接圧搾するのかマセラシオン カルボニックで仕込むかの違いがあります。

やや明るく軽いタイプの赤ワインとして仕上げられましたが、しなやかな口当たりと柔らかい果実味があり、奥行きのある味わいとなっており、非常に暖かみのある優しい飲み心地のワインに仕上がっています。

 

Nyctalopie / Daniel Sage
ニクタロピ / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
ガメイ 100%

ダニエル サージュは2012年にガメイ単一のワインを区画違い、醸造方法の違いで5種類のキュヴェに作り分けています。このワインは、アブルヴェ セ シヨン、アン トラジェ イニュティルと対となるワイン。粘土質土壌の畑に植わるガメイをほぼ直接圧搾(マセラシオンはごく短い時間のみ)し、古樽にて発酵・熟成させて瓶詰めされます。色調も淡く鮮やかで、ロゼワイン的な位置づけのワインとして仕込まれました。アブルヴェ セ シヨンとの違いは、収穫後にほぼ直接圧搾するのかマセラシオン カルボニックを採用するのかの違いで、熟成期間はほぼ同じ。アン トラジェ イニュティルとは、畑の土壌、初期のマセラシオンの程度は共通しており、熟成期間がアン トラジェ イニュティルのほうが2ヶ月ほど長いという違いです。

味わいはロゼというよりも赤ワインのイメージに近く、しっかりとした果実の旨みを感じるみずみずしい味わい。また香りは強く、華やかで大人っぽさのある妖艶な風味が楽しめます。

 

Un Trajet Inutile / Daniel Sage
アン トラジェ イニュティル / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
ガメイ 100%

ダニエル サージュは2012年にガメイ単一のワインを区画違い、醸造方法の違いで5種類のキュヴェに作り分けています。このワインは、アブルヴェ セ シヨン、ニクタロピと対となるワイン。粘土質土壌の畑に植わるガメイをほぼ直接圧搾(マセラシオンはごく短い時間のみ)し、古樽にて発酵・熟成。色調も淡く鮮やかで、ロゼワイン的な位置づけのワインとして仕込まれました。畑の土壌、初期のマセラシオンの程度はニクタロピと共通しておりますが、熟成期間が2ヶ月ほど長いのが特徴です。

味わいはロゼというよりも赤ワインのイメージに近く、しっかりとした果実の旨みを感じるみずみずしい味わい。香りはダニエル サージュのワインの最大の特徴であり、魅力でもある華やかで大人っぽい妖艶さを感じさせてくれるもので、落ち着いた雰囲気の中にも外向的な表情があり、グラスを重ねる度にこのワインの持つ世界観に引き込まれて行きます。

 

Roue Libre No.18 / Daniel Sage
ルー リーブル No.18 / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
ガメイ 100%

ダニエル サージュは2012年にガメイ単一のワインを区画違い、醸造方法の違いで5種類のキュヴェに作り分けています。このワインは、アン パロタンと対となるワイン。砂質土壌の畑に植わるガメイを収穫し、7日間マセラシオン カルボニックの後、軽く破砕し、さらに12日間マセラシオンを続け、古樽にて発酵・熟成。ダニエル サージュのガメイ5部作の中ではもっとも赤ワインらしい色調と風味を備えたワインとなっています

味わいとしては、しっかりとした旨みと芯のある果実味があり、骨格のあるしっかりとしたバランスとなっています。とは言え、コート デュ ローヌのワインからイメージされる強靭な印象ではなく、あくまで柔らかく、スムーズな飲み心地となっています。香りは濃密で、華やさ、明るさ、妖艶さを備えたダニエル サージュのワインの魅力をたっぷり備えたワインとなっています。

 

Grange Bara Blanc / Daniel Sage
グランジ バラ ブラン / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
ルーサンヌ 100%

自身の理想を追求して妥協なきワインを追い求めるダニエル サージュ。グランジ バラはサン ジョセフのアペラシオンに位置する畑のブドウを用いて造られるワインですが、既成概念に囚われたサン ジョセフを目指すのではなく、とにかくピュアなブドウの表現だけに集中して造られています。

ルーサンヌ100%で造られるグランジ バラ ブランは、いわゆるコート デュ ローヌの白ワインでよく見られる鈍重でアルコール感の強いタイプではなく、丸みを感じる果実味とひっかかりのないしなやかな飲み口、繊細さや品の良さを感じさせてくれる華やかな芳香を備えたワインです。果実味の深さや複雑さがあり、東洋的なエキゾチックなニュアンスも感じられます。

 

Grange Bara Blanc oxidatif / Daniel Sage
グランジ バラ ブラン オキシダティフ / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
ルーサンヌ 100%

自身の理想を追求して妥協なきワインを追い求めるダニエル サージュ。グランジ バラはサン ジョセフのアペラシオンに位置する畑のブドウを用いて造られるワインですが、既成概念に囚われたサン ジョセフを目指すのではなく、とにかくピュアなブドウの表現だけに集中して造られています。

グランジ バラ ブラン オキシダティフは、ほぼ干しブドウのように乾燥したルーサンヌを用いて造られており、オキシダティフ(酸化した)の名前の通り、ジュラ地方のヴァン ジョーヌのように酸化熟成させてシェリーのような独特のニュアンスを備えたワイン。干しブドウ状態になったブドウ由来の甘いニュアンスと香ばしさがありますが、酸化熟成によって得られたコクのある酸味があり、味わいのバランスとしてはドライな飲み心地に感じられます。

 

Grange Bara Rouge / Daniel Sage
グランジ バラ ルージュ / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
シラー 100%

自身の理想を追求して妥協なきワインを追い求めるダニエル サージュ。グランジ バラはサン ジョセフのアペラシオンに位置する畑のブドウを用いて造られるワインですが、既成概念に囚われたサン ジョセフを目指すのではなく、とにかくピュアなブドウの表現だけに集中して造られています。

グランジ バラ ルージュは、収穫したシラーの一部を除梗、一部を全房のまま3週間ほどマセラシオンを行い、圧搾、古樽にて発酵・熟成させて瓶詰めされます。一般的なシラーのスパイシーなイメージではなく、スミレや熟したベリーの優しく華やかな香りを備えていて、非常に外向的な表情を持っています。口当たりはしなやかで、強さよりも果実の熟した旨味を感じられ、妖艶な魅力を備えたダニエル サージュらしいワインです。

 

Grange Bara Fevrier / Daniel Sage
グランジ バラ フェヴリエ / ダニエル サージュ
フランス コート デュ ローヌ地方
シラー 100%

自身の理想を追求して妥協なきワインを追い求めるダニエル サージュ。グランジ バラはサン ジョセフのアペラシオンに位置する畑のブドウを用いて造られるワインですが、既成概念に囚われたサン ジョセフを目指すのではなく、とにかくピュアなブドウの表現だけに集中して造られています。

通常のグランジ バラ ルージュに対して、このフェヴリエは、収穫したシラーをほぼ直接圧搾(マセラシオンはごく短時間のみ)し、古樽にて発酵・熟成させて瓶詰めされます。ロゼや白ワイン的なアプローチで造られるこのワインは、明るく淡い色調といきいきとした風味、柔らかい飲み心地を備えた特異なワインとなりました。チャーミングさと妖艶さを感じさせてくれる華やかな香りと全く引っかかりのないスムーズな飲み心地は、ダニエル サージュのワインの魅力をしっかりと表現しています。